西軍が敗走するなか、島津義弘率いるわずかな軍勢は故国をめざし、敵中突破を敢行する。それはまさに決死の軍事行動、世に名高い、〝島津の退き口〞である。残された兵士の手記をはじめ、数多の史料をひもとき、世界史でも前代未聞の前進退却戦の全貌を描く。なぜ、かくも少数の将兵のみで関ヶ原に参戦していたのかという疑問、義弘と家康の、じつは密接な関係、退き口を彩った人物などに触れる。日本戦史上、奇跡的な脱出行、〝島津の退き口〞の全貌に迫る決定版。後世の日本人に伝えたい戦国リアルドキュメント。はじめに『旧記雑録』の世界第一章 関ヶ原前夜の島津氏第二章 義弘はなぜ西軍に加わったのか第三章 島津勢は二番備えだった第四章 退き口決行──前代未聞の前進退却戦第五章 島津勢の退き口ルートを探る第六章 亀寿奪還から帰国へ第七章 退き口を彩る人物列伝おわりに退き口の総決算と義弘のその後補 論 家康と島津氏の意外に深い関係続きを読む
- 出版社 :ワニブックス (2022/10/11)
- 発売日 :2022/10/11
- 言語 :日本語
- 新書 :320ページ
- ISBN-10 :4847066812
- ISBN-13 :978-4847066818
- 寸法 :17.3 x 10.8 x 1.4 cm